つかずはなれず・つかれずはなす雑記ライフワークである短歌制作と付かず離れず、疲れず話す日々の雑記

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大分の上海蟹 00:00
つい数日前のこと、仕事を終えて帰り支度をしていたら、先に会社を出ていた上司から電話が入った。
「取引先のTさんが上海蟹を捕ってきてくれたんだけど、食べる?」とのこと。
聞いて一瞬、捕ってきた??? と不思議に思ったが、既に近くのなじみの店で食べ始めているというので慌てて向かう。

店に入ると、そこのご主人を含め全員が早くも一杯目の蟹を空にしつつあるところだった。ちらりと厨房へ目をやると、そこには大きなボウルに山と積まれたカニ、カニ、カニ。上海蟹ってグルメ番組でしか見たことないけど、確かにそう、見た目こんな感じだったような。気になる入手経路を尋ねると、マスターが代わってひとこと 「Tさんがわざわざ一日かけて捕りに行ってくれたのよ、大分の実家の裏の川まで」  …はてな? 大分で上海蟹とはこれいかに? 種明かしを求めると、目の前のそれは実は上海蟹ではなく、通称「山太郎蟹」なる川蟹の一種らしい。しかし呼び名は違うが上海蟹と同属種であり、味もほとんど変わらないのだそうだ。マスターいわく「中華街だったら3000円取られてもおかしくない味」とのこと。わお。

食べ方があるというので、Tさんの隣に座って一からレクチャーしてもらう。まずは足から。外した関節の両側を噛み切って、片方からするっと身を吸い出す。タラバなどの海蟹よりはずっと小ぶりなため細かい作業に手間取るが、そんな苦労も身肉を口にしてすぐ吹っ飛んだ。 …なんという旨み。わずか数センチの足身ながら、その味の濃厚さは海蟹以上。そしてその濃厚さは、甲羅の中身に至るとさらに一層強みを増す… (解説は『美味しんぼ』の栗田さんでお送りしています)

人の倍の時間かかってやっと一杯食べ終え、恍惚の世界に浸っていると、すぐに二杯目が用意された。
周りの皿を見ると皆二杯で終了しているので、これが最初で最後のアンコールということか。心してかからねば。
一杯目は蟹の内部構造も何もわからない手探り状態だったため、食べていい部分を避けて指摘を受けたり、逆に食べられない軟骨(のような仕切り板のような)を、薄さをいいことに無理やり噛み切ろうとしたりしてずいぶんとロスを出した。
その経験を踏まえ、二杯目はいかにしたら効率よく、それでいて隅まであまさず綺麗に食べられるかを念頭に作業開始。
Tさんも今度は口出しをせず見守っていたが、熱心に発掘を続ける甘枝にやがてニヤリとして言った。「無口になってるよ」

確かに。夢中になるあまり、いつしか「蟹の前では皆一様に黙ってしまう」の典型を行っていたようだ。
でも、実はあれって見かけ上のことに過ぎないんじゃないかと思う。他の人に聞いたことがないから断言はできないが、少なくとも甘枝の場合、蟹と対峙している間は口にこそ出さないものの頭の中では常に自分の声が飛び交っている。「ここを攻めるにはまずこれを外して」 とか 「むーッ、この殻しぶとい!!」 などなど、完全実況中継されているのが実際のところだ。何人かの自分で対策チームを組んでことにあたっているような。だからどちらかというと自分の声でうるさいくらい。
特に今回は、最近『相棒』のほかにもうひとつ『医龍2』にもハマっているせいか、丸ごと一杯の蟹を順番にほぐしていくにあたって、内なる声も心なしかそれっぽい、手術的な感じになっていたように思う。

それは例えば  「これより胸部内隔壁の除去を行う。箸!」 「はい、先生」 「(途中でピタリと手を止め) こっ、これは…」 「どうした!?」 「隔壁の奥にさらにヒダがあり、そこに身肉が癒着している…」 「どうするんだ甘枝! うかうかしてたら店の閉店時間が来てしまうぞ!」 「先生っ、蟹ミソの方に汁が! このままではミソもろとも外部に流失してしまいます!」 「 ……よし。こうなったら手で行く。お手ふき!」 「できるのか!?」 「オレを誰だと思っている。必ず身肉も、蟹ミソも、両方救ってみせる!!」 ♪ジャーン テレテレテロリロリーン、といった具合に。

いくら無口になっていると笑われようが、さすがにこれは口に出せまい。出したら甘枝の方が病院に送られそうだ。
結局南極、やはり蟹は黙って食しましょう、ってことで。 以上、甘枝がもしサトラレだったらどーするんだ!? というお話。
| - | comments(3) | trackbacks(0) | posted by 甘枝りり
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Comment








かにの味噌は脳みそか内蔵かをかに道楽で聞いたことがあります
どっちだったかは忘れちゃいました…。
posted by 104@ | 2007/11/30 6:39 PM |
おお、それはナイス着眼点!
調べてみたら内臓なんですね、あれって。
呼び名だけで今まで完全にミスリードされてました…

「おい熊、そいつぁ〜 いま流行の偽装って奴じゃあねえのかい?」
「いえ旦那、ことこの一件に関しては、味噌と呼ばないところがミソ、でして」

…おあとがよろしいようでm(_ _)m テケテンテン♪
posted by 甘枝 | 2007/12/02 4:02 PM |
あれれ、間違ってた。
「味噌と呼ばないところを呼ぶのがミソ」って書いたつもりだったのに。

やっぱり噺家への道はあきらめよう…
こんなところでヘタ打つようじゃ、いくらやっても”おちつかない”(まだ言うか)
posted by 甘枝 | 2007/12/03 12:54 PM |
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